2024年に発生した能登半島地震と奥能登豪雨により甚大な被害を受けた能登半島。経済的な損失も大きく、能登地域以外に金沢以南でも、飲食、観光、伝統的工芸品など県産品の製造・販売を行なう事業者の売り上げが大幅に減少した。石川県では、ロゴマークを活用した応援消費喚起キャンペーン「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」を実施し、県外・国外から来訪者を呼び込み、直接またはオンラインでの復興につながる消費拡大を呼びかけている。

プロジェクトは、能登、石川を応援する観光業・飲食店・販売店が共通のロゴマークを店頭や商品に掲出することで、買って、食べて、飲んで、消費を応援する輪を広げていくもの。ロゴマークは石川県のウェブサイトからダウンロードでき、申請不要で使用が可能だ。

震災から1年が経過し、石川の観光や産業は復興に向けて前進している。観光地にも少しずつ賑わいが戻り、食に関わる生産現場の再開とともに、地元の食材を楽しめる飲食店も始動している。輪島塗、珠洲焼など能登が産地の伝統的工芸品も、工房や生産設備の損壊など存続の危機にありながらも、県内外での展示やオンライン販売に力を入れ、復興に向けて活動している。

石川県のウェブサイトでは、能登・石川の商品を販売している店舗やオンラインショップ、地元の海産物が食べられるお店の一覧、今行ける能登の観光地などの情報が多く紹介されている。できることから、できるかたちで応援の輪を広げていくプロジェクトに、今後も注目してほしい。

◾️関連情報
石川県ウェブサイト「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin-ouen.html