『谷穹 抽象と静寂』展覧会レポート
展覧会・イベントレポート VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2024.12.12 – 12.25
セイコーハウスホール
石川県
2024.12.17 – 2025.2.24
国立工芸館
東京都
2024.12.18 – 12.24
日本橋三越本店
京都府
2024.12.21 – 12.29
essence kyoto
陶芸の街に生きるひとりの少女の純粋さと儚さを描く青春映画『あこがれの色彩』が、2024年5月10日(金)より渋谷シネクイントほか全国で順次公開される。
物語は伝統的な焼き物の街を舞台に、折り合いがつかない家族のことや器用に立ち回る大人の都合に葛藤しながら、言葉にできない思いを絵に描き続ける14歳の少女を中心に展開する。本作は有田焼がモチーフとなっており、絵付け師や師匠役の出演者は撮影前に有田で絵付けの指導を受け、窯の火入れや窯出しのシーンは実際の窯元で撮影が行なわれた。劇中には有田の隣の大川内焼の作品も登場する。
監督は資生堂のCMを長年にわたって手掛け、映像作品が海外の映画祭でも注目を集めている、小島淳二。本作は自身の子供が受験のために美術学校に通う様子や、地元の佐賀県西部の焼き物の窯元が衰退している現状に着想を得て製作された。主人公の結衣役にはポカリスエットのCMで注目され、今回初の単独主演となる若手俳優の中島セナ。母親役にMEGUMI、父親役に大迫一平、友人に安原琉那など、映画やドラマで活躍中の俳優が揃う。職人が作る手の込んだ絵付けの品より合理的でシンプルな焼き物に需要が移る陶芸の街の今を通して、“美しさとは何か”を問いかける映画だ。
映画に関連して、公式YouTubeチャンネルでは新世代の陶芸家のインタビューが数多く公開されているほか、映画からインスピレーションを受けたアーティストのイラストや写真の展覧会『LONGING FOR COLOR』も開催予定。監督のインタビューや今後の公開情報、イベントの詳細は公式ウェブサイトに掲載されている。
◾️関連情報
映画『あこがれの色彩』
出演:中島セナ、大迫一平、宮内麗花、安原琉那、MEGUMI ほか
監督:小島淳二
脚本:小島淳二、川滿佐和子 撮影:安岡洋史 照明:根岸謙 録音:阿尾茂毅 音楽:徳澤青弦 美術:古本衛(TRY2)音響効果:ジミー寺川 衣装:ToshioTakeda(MILD)
ヘアメイク:木戸友子 助監督:中村周一 制作主任:長沢健一 プロデューサー:荒木孝眞
グラフィックデザイン:丸橋桂 配給:スタジオレヴォ 制作:teevee graphics, INC.
協賛:佐賀県フィルムコミッション
2022年/日本/カラー/107分/17:9/5.1chデジタル
©2022 teevee graphics, INC. all rights reserved.
ウェブサイト:https://akogare-iro.jp/
YouTube:https://www.youtube.com/@longingforcolor879