『谷穹 抽象と静寂』展覧会レポート
展覧会・イベントレポート VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2024.12.12 – 12.25
セイコーハウスホール
石川県
2024.12.17 – 2025.2.24
国立工芸館
東京都
2024.12.18 – 12.24
日本橋三越本店
京都府
2024.12.21 – 12.29
essence kyoto
2023年4月、阿部出版株式会社より別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの茶器』が発売された。1982年創刊の季刊『炎芸術』は作家の作品を高品質の写真と丁寧な解説で紹介し、陶芸の歴史や技法まで深く取り上げている陶芸専門誌。年に一回発刊される別冊も毎回好評で、国内外の多くの陶芸愛好家・コレクターに愛読されている。
安土桃山時代以降、武士や町人、公家の間でたしなまれ、長い歴史の中で育まれてきた日本独自の文化、茶の湯。本書では、日本文化を代表する美術品となった、茶の湯で用いる茶碗、茶入、花入、水指、香炉、香合などの茶器を〈今、注目の作家10人〉〈多彩な現代作家40人〉〈巨匠21人〉に分けて、作家別に紹介。現在活躍している陶芸家や人気物故作家の逸品が多数掲載されている。また、「立礼(りゅうれい)」や「盆点(ぼんだて)」など、畳ではなく、椅子やソファーに座る形式で行なう気軽な茶の湯や、茶碗に興味を持つ外国人を紹介し、近年、多様な広がりを見せる茶器の楽しみ方についても紹介している。各作家のプロフィールや、茶器を販売している全国のギャラリー情報も掲載されており、茶器について知り、手に取って楽しむきっかけとなるだろう。
■ 掲載作家
〈今、注目の作家10人〉
十三代 三輪休雪、金重有邦、若尾経、内村慎太郎、山口真人、杉本玄覚貞光、通次廣、谷本洋、加藤清和、金宗勲
〈多彩な現代作家40人〉
田中佐次郎、加藤高宏、伊藤秀人、伊藤北斗、小林佐和子、高橋亞希、十五代 坂倉新兵衛、十三代 田原陶兵衛、十四代 中里太郎右衛門、堀一郎、瀬戸毅己、加藤亮太郎、田淵太郎、今西公彦、柳下季器、西岡悠、矢野直人、澤克典、谷本貴、福島一紘、坂倉正紘、馬場隆志、川嵜貴生、寺尾陶象、松永圭太、市川透、氏家昂大、深見文紀、池田省吾、泉田之也、高橋奈己、後関裕士、水津和之、吉野桃李、豊増一雄、マイケル・マルティノ、多田幸史、橋本誠、藤ノ木陽太郎、中里健太
〈巨匠21人〉
加藤唐九郎、荒川豊蔵、北大路魯山人、川喜田半泥子、石黒宗麿、小山冨士夫、三輪休和、金重陶陽、中里無庵、河井寬次郎、濱田庄司、岡部嶺男、加守田章二、八木一夫、金重素山、清水卯一、辻󠄀清明、山田山庵、板谷波山、塚本快示、加藤卓男
■ 関連情報
別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの茶器』
A4変型判、212頁
出版社:阿部出版株式会社
https://www.abepublishing.co.jp/