『谷穹 抽象と静寂』展覧会レポート
展覧会・イベントレポート VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
富山県
2024.12.7 – 2025.6.1
富山市ガラス美術館
2024.12.11 – 2025.3.2
清水三年坂美術館
2024.12.17 – 2025.3.2
京都国立近代美術館
東京都
2024.12.25 – 2025.1.6
日本橋三越本店
2022年4月1日、別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの酒器』が発売された。「炎芸術」は1982年に創刊、現代日本の陶芸文化を中心に紹介する季刊誌で、年に一度別冊を刊行している。今回発売された最新刊では、現代日本の酒器を作家別に紹介。さらに酒器に関するさまざまな特集記事も掲載されている。
酒器は、現在幅広い層に人気を博しているアイテムのひとつだ。ぐい呑、盃、徳利、片口など、実際に使って楽しむことはもちろん、コレクションして楽しんでいるファンも多数。本書は、〈今、注目の作家30人〉〈多彩な現代作家〉〈巨匠の名品〉〈酒器の楽しみ〉〈全国ギャラリーガイド〉の5部構成となっており、〈今、注目の作家30人〉〈多彩な現代作家〉では、人間国宝の伊勢崎淳や十四代今泉今右衛門から、次代を担う若手作家の加藤亮太郎や山口真人、池田省吾まで、今最も人気のある現存作家を紹介する。〈巨匠の名品〉では、北大路魯山人や岡部嶺男などの人気物故作家を紹介。作品への深い理解に基づいた的確な解説や、高品質の印刷技術による美しい作品写真も見どころの一つだ。特集記事では、〈酒器の楽しみ〉と題して、ギャラリーオーナーやコレクターの視点を交えた酒器の魅力を紹介する記事を掲載。「マイぐい呑」を持ち歩くための「仕覆」の楽しみ方や、日本人陶芸家が作る海外で愛される酒器の紹介など、興味深い記事も掲載している。酒器は、海外の人々にとっても、日本ならではの美意識が凝縮された注目の存在となっているようだ。
陶芸の専門誌として、各作家やコレクター、美術評論家などからも好評を得ている別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの酒器』。この機会に手に取って、酒器の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
■ 別冊炎芸術『見て・買って楽しむ 愛しの酒器』
発行所:阿部出版株式会社(東京都目黒区上目黒4-30-12)
オンラインストア:https://www.abepublishing.co.jp/