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波佐見焼のブランド「BARBAR」より《Enceladus そばちょこ》が発売

有限会社マルヒロのオリジナルブランド「BARBAR」より、《Enceladus そばちょこ》が2024年3月22日(金)に発売された。マルヒロは長崎県の工芸品である波佐見焼の食器やインテリア雑貨を企画している陶磁器メーカー。波佐見焼は生産工程ごとに会社が異なる分業制で作られており、マルヒロは自社でデザインした商品を各工程の職人に依頼するプロデューサーと、完成した商品を流通させる商社の役割を担っている。「BARBAR」では、ものづくりの現場で培われてきた技術、時代を超えても変わらない魅力、自由で枠にとらわれないアイデアを軸に多くの商品を展開している。

今回発売された新作は、天然資源が生み出す独特のカラーと質感が魅力のそばちょこで、謎に包まれた土星の月「Enceladus(エンケラドゥス)」をイメージして作られた。Enceladusは土星を周回している衛星で、氷塊のように青白く、地下海があり、生命が存在する可能性があると言われている。商品は4カラー展開。《Crater》は小天体が衝突した跡「クレーター」をイメージしたデザインで、釉薬に「脱鉄スラッジ」を混ぜて使用している。脱鉄スラッジとは、より白い土を得るために石を塩酸に漬けて鉄分を除去する工程で発生する鉄の部分で、通常は産業廃棄物として処理される素材。製作は波佐見町の光春窯で、脱鉄スラッジに特殊な処理を施し、塩酸を完全に除去してから焼き物の素材に再利用している。《Plume》はEnceladusの地表の割れ目から噴出する水蒸気と水粒子の「プリューム(間欠泉)」をイメージ。《Icy Ocean》は氷で覆われた表面の内部に地下海を隠し持つ、Enceladusの「氷と地下海」を表現した。外面は絵の具を筆で2度塗りした後コンプレッサーで凹凸を付けており、丁寧な手作業で時間をかけて仕上げている。《Time》は漆黒の宇宙に漂う時間をイメージした釉薬を使用。《Plume》、《Icy Ocean》、《Time》には佐賀県有田町の金善製陶所の釉薬を用いている。

手に馴染む小ぶりのサイズが使い勝手の良い蕎麦猪口は、江戸時代から愛用され続けている形状。コーヒーやお茶、お酒など飲み物のカップとして、デザートやおつまみの小鉢として、またアクセサリーなどの小物入れとしても重宝する存在だ。電子レンジ・食洗機にも対応している。ぜひ4種類のデザインを揃えて日常使いしてはいかがだろう。

 

◾️商品情報
ブランド:BARBAR
商品名: Enceladus そばちょこ
カラー:Crater, Plume, Icy Ocean, Time
サイズ:φ80×H61mm (170cc)
価格: 各2,200円(税込)
産地:長崎県波佐見町、佐賀県有田町
素材:磁器

◾️問い合わせ先
有限会社マルヒロ
コーポレートサイト:https://www.hasamiyaki.jp/
オンラインショップ:https://store.hasamiyaki.jp/

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KOGEI STANDARD

編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。