『谷穹 抽象と静寂』展覧会レポート
展覧会・イベントレポート VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
富山県
2024.12.7 – 2025.6.1
富山市ガラス美術館
2024.12.11 – 2025.3.2
清水三年坂美術館
2024.12.17 – 2025.3.2
京都国立近代美術館
東京都
2024.12.25 – 2025.1.6
日本橋三越本店
福岡県北九州市にて小倉織の機械生産を行なう小倉織物製造株式会社は、小倉織の高密度等の特長を活かし、高い技術を用いて革新的なデニム「KOKURA DENIM」を開発した。2021年『JAPAN ブランド育成支援事業(特別枠)』に参画、アメリカで先行デビューを果たしていた「KOKURA DENIM」は、2021年9月、同社のファクトリーブランドとして国内展開をスタートさせる。
高密度ゆえに丈夫で質の良い小倉織は、日本のデニムのルーツと言われている。江戸時代初期より武士の袴や帯などとして全国で愛用され、明治時代以降は「霜降小倉(しもふりこくら)」と呼ばれるグレーの小倉織がバンカラ学生を中心に大流行。昭和初期に一度は生産が途絶えたものの、1984年に手織で復元・再生され、その後「小倉 縞縞」として機械織でも復活した。
「KOKURA DENIM」の最大の特長は、まるで霜が降りたように白い斑点をまとった表情豊かなグレー。これは、白糸と黒糸を撚り合わせてできた杢糸(もくいと)を使用することで生まれるもので、見る角度や光の加減によって様々な表情を楽しむことができる。また、一般的なデニムより細い木綿糸を多用しているため、高密度でしっかりした生地となり、使い込むほどになめらかな風合いと艶が増す。アメリカでのマーケティングリサーチで行なったバイヤーアンケートでは、「KOKURA DENIM」は丈夫でしなやかという小倉織ならではの質感と共に、ブルージーンズとは異なる表情の独特な霜降模様が高評価を得た。
「KOKURA DENIM」の生地を用いて製作された新商品「ハカマデニム」が、9月16日(木)から限定販売を開始する。デザインを手掛けたのは、世界的に活躍するファッションデザイナー アンリアレイジの森永邦彦氏。伝統の中の革新を謳う「KOKURA DENIM」を象徴するアイテムとなっている。
■ 関連情報
・KOKURA DENIM ブランディングサイト
https://kokuradenim.jp/
・小倉織物製造株式会社
〒802-0081 福岡県北九州市小倉北区紺屋町13-1 毎日西部会館2F
TEL: 093-953-8388 FAX: 093-953-8378
E-mail: info@kokuradenim.com