第121回『有田国際陶磁展』開催 出展作品を募集中
注目の展覧会・イベント VOL.64

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.3.7 – 6.15
21_21 DESIGN SIGHT
2025.3.12 – 3.17
日本橋三越本店
2025.3.13 – 3.24
白金台 雨晴
2025.3.14 – 3.22
gallery, あるゐは
愛知県出身の鱧野さんが陶磁器の産地である岐阜県に移り住んだのは、2015年。瑞浪生まれの女性との結婚がきっかけだった。まもなくして小田陶器に入社。陶磁器製造の経験はなかったが、黙々と仕事に集中するものづくりの現場が自分の性格に合っていると感じたそうだ。
工場では、成形部門で、自動成形機に型を流す前のセッティングを担当している。重さが30キログラム以上にもなるローラーを持ち上げ、陶土を入れた型に角度を合わせながら機械に取り付ける作業は、わずかなずれが大量の不良品の原因となってしまうため、心身ともに労力がいる。それでも鱧野さんは、経験と知識の豊富な先輩たちの仕事ぶりに後押しされながら、日々、成長しようと業務に励む。
「いつか後輩ができたら、指導できるように早く一人前になりたい」と話す、その誠実な心が鱧野さん自身の成長の糧になっている。