駿河竹千筋細工とソーラーテクノロジーを組み合わせた行燈《Sonnenglas® EN》が発売
新商品情報 VOL.21

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.4.5 – 6.22
静嘉堂文庫美術館
2025.4.19 – 11.24
大阪市立東洋陶磁美術館
京都府
2025.4.26 – 8.3
樂美術館
佐賀県
2025.4.29 – 5.6
佐賀県立九州陶磁文化館
祖父の山本陶秀氏は人間国宝、父は、岡山県重要無形文化財保持者の山本出氏という、備前焼作家の家系に生まれた、周作さん、領作さん兄弟。二人にとって陶芸は空気のように当たり前にあるものであり、興味の対象ではなかったという。
そんな兄弟が作陶に触れたのは20代前半の頃。父、出氏がフランスで開催した個展がきっかけで、助手として作品制作に携わるようになった。技術を習得していく達成感を得た二人は、やがて父の元で本格的に修行を始めた。それぞれ作家として活動した時期もある。しかし、兄の周作さんは備前焼の将来を考え、兄弟で一つの窯を分け合うのではなく、協力して一つのブランドをつくることを提案。領作さんも同じ想いを抱いていたことから、二人は2014年に新ブランド「出製陶」を立ち上げた。父から受け継いだ備前焼の手法と、二人の感性を生かした製品開発を行い、販路開拓を行っている。
「自分自身や同世代が欲しいと思う製品をつくって、備前を元気にしたい」。そう語る二人は、等身大のブランドを大切に育んでいる。