駿河竹千筋細工とソーラーテクノロジーを組み合わせた行燈《Sonnenglas® EN》が発売
新商品情報 VOL.21

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.4.5 – 6.22
静嘉堂文庫美術館
2025.4.19 – 11.24
大阪市立東洋陶磁美術館
神奈川県
2025.4.19 – 4.27
ink gallery
東京都
2025.4.22 – 4.27
柿傳ギャラリー
富山県で生まれ育った野村さんは、高岡に住み始めたことがきっかけで、高岡市美術館に足を運ぶようになった。そこで高岡の伝統工芸品に出会う。とりわけ螺鈿を施した漆器に魅了され、自分も作ってみたいと思ったそうだ。
野村さんの経歴は、職人とは縁遠いものだったが、2010年に天野漆器に転職。漆塗り職人となった。未経験から技術習得を後押ししてくれる環境で、元来手先が器用だった野村さんの能力が開花した。野村さんの仕事は主に、「貝むき」と呼ばれる「青貝塗り」の製作工程の一つである。貝を覆うように塗られた漆を貝の図柄に沿って剥がす作業は、細心の注意が必要だが、緊張の先に喜びがある。
「真っ黒な漆をめくると、綺麗な貝の柄が出てくるところに驚きがあります」と話す野村さんは、螺鈿の神秘的な美と向き合いながら、高岡漆器の伝統がいつまでも続くことを願っている。