駿河竹千筋細工とソーラーテクノロジーを組み合わせた行燈《Sonnenglas® EN》が発売
新商品情報 VOL.21

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2025.4.5 – 6.22
静嘉堂文庫美術館
東京都
2025.4.8 – 5.6
五島美術館
2025.4.11 – 6.15
京都市京セラ美術館
2025.4.12 – 6.29
戸栗美術館
常滑の急須職人である伊藤成二さんは、20歳の時に焼き物の世界に入った。当初は湯呑を中心とした制作に携わっていたが、高度経済成長時代の勢いに陰りが見えてきた頃、より制作が難しく付加価値の高い急須主軸の制作販売スタイルへと舵を切った。「お茶の世界での急須は、芝居でいう主役。いつかは主役を担いたいと思っていた」と伊藤さんは話す。40余年に渡り、デザイン性と機能性を兼ね備えた、バリエーション豊かな急須を作り続けてきた。
近年は、台湾でのお茶会イベントに赴くなど、新しいことにも積極的に挑戦している。夢は、工芸を目指す若い人たちと協力して、お互いの知識や技術を結集し、共に仕事をすること。そんな伊藤さんが、手仕事に携わる上で大切にしている想いがある。それは、日常のなかでいつの間にか使っているような、人の手にすっと馴染む、使い勝手の良い急須を作ることだ。
「急須を使ってみんなでお茶を飲むことで、楽しい時間が持てたらいいなと思うんです」。そう言って伊藤さんは優しく微笑んだ。