伊万里・有田のものづくりを体感できるイベント『ジバニイキル』が東京で開催
注目の展覧会・イベント VOL.58
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2024.11.20 – 11.26
日本橋三越本店
東京都
2024.11.21 – 11.26
桃居
東京都
2024.11.23 – 11.28
柿傳ギャラリー
東京都
2024.11.23 – 12.1
八丁堀 とべとべくさ
INSIGHT
VOL.1-32 更新
KOGEI & Me VOL.7
東京出身の神田さんは、プレス工場を営んでいた父の影響で、自然とものづくりに興味を抱くようになった。高校生になると、木工メーカーの製品開発を目指すことを決意。将来を考えたときに、ものづくりを通じて、社会と繋がっていたいと感じたという。卒業後は、工業デザインを学び、アンティーク家具の修理や椅子張りの職を経た後、2009年、岐阜県の飛騨産業に入社。特注品の製造現場を担当して数年後、念願の製品開発部へ。新...
KOGEI & Me VOL.6
田園のやわらかな日差しが差し込む工房で、ただひたすらに木に向き合う二人がいる。京都伝統工芸大学校の先輩・後輩である臼井さんと崔さん。組子に使う木の性格を確かめるように、木の表面に鉋(かんな)を滑らせていく。木工の仕事は、鉋や鋸(のこぎり)などの道具を理解することが、仕事の第一歩だ。「道具に教えてもらえ」とは、臼井さんが崔さんに技術を伝えるコツの一つである。兵庫県出身の臼井さんは、大学卒業後に一般企...
KOGEI & Me VOL.5
日本橋の榛原で半世紀以上を務める星野さんは、19歳のときにアルバイト店員として入社した。徒弟制度があった当時、榛原には親ほど歳の離れた番頭たちがおり、星野さんは仕事と遊びの楽しさを教わったそうだ。最初の仕事は、料亭から歴代の宰相宅まで幅広いお得意様への配達仕事。配達を通じて、紙の生産地や種類などを学んだ。やがて、星野さん自らが番頭となり、総支配人にもなった。戦後の混乱期からバブル時代を経て、時代の...
KOGEI & Me VOL.4
小川代藏・弘藏兄弟は、代々続く陶工の家系に生まれ、窯元「小西陶古」の初代を曾祖父に持つ。幼い頃は、裏山にある何百年も前の窯跡や、備前焼に彩られた神社が遊び場であったと言う。そんな二人は働き出した後、別々の道を歩み始めた。兄の代藏さんは、機械系の職につき、弟の弘藏さんは、父・秀藏さんの家業を継ぐべく陶工になる決意をする。その後、一度は弟に家業の全てを託した代藏さんも、大阪でエンジニアとしての職を続け...
KOGEI & Me VOL.3
小倉織ブランド「小倉 縞縞」は、二人の女性によって支えられている。一人は創業者である渡部英子さん。そして、英子さんの娘である弥央さんだ。英子さんは、かつては音楽をこよなく愛するジャズピアニストであった。そんな中、姉であり小倉織の染織家でもある築城則子さんの影響を受け、2007年に「小倉 縞縞」を設立。地元である小倉の文化を守り、世界へと発信していこうと決意した。娘の弥央さんは、縞縞ブランドの立ち上...
KOGEI & Me VOL.2
嬉野茶の産地で知られる自然豊かな地で、長年、作陶を行う副島久洋さん・美智子さん。二人で口を揃えて「ついこないだまで、パソコンすら持っていなかったんです」と笑う姿は、仲睦まじい。そんな副島夫妻は、2016年に行われる有田400周年を記念したプロジェクト「ARITA Revitalization」への参加をきっかけに、五種類の青色の色合いを持つ器「副久GOSU」を開発。展示会や店頭での試験販売は大きな...
KOGEI & Me VOL.1
真っ直ぐな目で釉薬を見つめ、一定のリズムで釉薬に器をくぐらしていく。釉薬のかかったお皿を独特の感覚でコンベアに置いていくその姿には瑞々しさがある。色原さんは、暮らしに寄り添う陶磁器に惹かれ、岐阜県内の「多治見市陶磁器意匠研究所」への門を叩き、その後2015年に(株)深山に入社。「自分がいいと思うモノづくり、それによって人の生活を少しでも豊かにしたい」と言う。深山のある岐阜県瑞浪市は、若者離れが進む...