Insightインサイト

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。

展覧会情報

展覧会一覧へ

色原 昌希

Masaki Irohara
深山
入社
2015年
活動拠点
岐阜県
出身地
高知県
生まれ
1988年
役割
職人

暮らしに寄り添う陶磁器を目指し

真っ直ぐな目で釉薬を見つめ、一定のリズムで釉薬に器をくぐらしていく。釉薬のかかったお皿を独特の感覚でコンベアに置いていくその姿には瑞々しさがある。

色原さんは、暮らしに寄り添う陶磁器に惹かれ、岐阜県内の「多治見市陶磁器意匠研究所」への門を叩き、その後2015年に(株)深山に入社。「自分がいいと思うモノづくり、それによって人の生活を少しでも豊かにしたい」と言う。深山のある岐阜県瑞浪市は、若者離れが進む町だが、日本一の生産量を誇る美濃焼に憧れ、県外からこうして就職を希望する若者も少なくない。色原さんも、高知県より、ここ深山に辿り着いた。

釉薬染めは、淡々とした作業だが、それぞれの道が重なり合い一つの器は生まれていく。手に残る釉薬が、少しずつ彼を色濃く染めていくことだろう。

SHARE WITH

KOGEI STANDARD

編集部

KOGEI STANDARDの編集部。作り手、ギャラリスト、キュレーター、産地のコーディネーターなど、日本の現代工芸に関する幅広い情報網を持ち、日々、取材・編集・情報発信を行なっている。