開窯350周年「鍋島焼」の記念事業が始動
工芸トピックス VOL.36

展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
京都府
2025.3.5 – 3.10
京都髙島屋
2025.3.6 – 6.7
資生堂アートハウス
東京都
2025.3.7 – 6.15
21_21 DESIGN SIGHT
滋賀県
2025.3.8 – 9.28
佐川美術館
藤本浩輔さんは、有田焼の窯元「藤巻製陶」の長男として生まれ、大学卒業後に京都で製陶の修行を始めた。その後、有田に戻り、作家として陶器作りを開始。4年間、東京で個展を開催するなど、製造から販売までを主体的に経験することで、様々なことを学んだという。
こうした作家活動は有田では珍しかったことから、注目を集め、有田焼ブランド「1616/」に作り手として参加することになる。ブランドプロモーションのための海外訪問を通じて、世界のデザインを体感し、多くの刺激を受けた。また、デザイナーからの課題に対応していくうちに、商品企画も担うようになった。
そんな藤本さんの原風景には、焼き上がったばかりの青白磁があると言う。「器の表面が氷のようで、冷たいもののように見えるため、子どもはつい触って、やけどをしてしまうんです。自分もそうだった。」そんな涼しげな、澄んだ青を追求したいと話す藤本さん。ここから生み出される瑞々しい青色は、様々な形となって未来へ続いていく。