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八丁堀とべとべくさ

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IKOMI ラウンドプレート free form 2

陶芸

メーカー: 福珠窯

産地: 佐賀県・有田
サイズ: φ260×H15 mm
素材: 陶石

斬新な形に手仕事の美を

一目見た瞬間に衝撃が走る、まるで大地を割ったかのような大胆な意匠。「IKOMI」と名付けられたこのプレートは、泥漿を型に流し込み成形する「鋳込」の技法に、有田の職人の染付技術を活かした手仕事の表現を加えることで誕生した。斬新で愉快な食事体験を約束してくれる逸品である。

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田中有美子 / 蒲地康子

KOGEI & Me VOL.23

蒲地さんと田中さんの二人は、佐賀県有田にある福珠窯で絵付けを担当している。磁器の伝統の地として名高い有田でも、今では絵付け専門の職人は数少ない存在となった。蒲地さんは、姉が働いていたことをきっかけに福珠窯に入社。当時は、大量に器が売れた時代であり、絵付けも細かく分業されており、同じ作業を何度も繰り返すうちに、絵付けの技法を少しずつ覚えていったという。「絵付けは、筆の流し方が大切なんです。私はカチッ...

RESOURCE

有田焼（ありたやき）
- 総称
佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器の総称。有田は、日本初の磁器の産地。その昔、伊万里港から出荷されていたために、「伊万里焼」とも呼ばれる。
染付（そめつけ）
- 技法
下絵付けの一つで、素焼きした素地に呉須で文様を描き、透明釉を施して焼成する技法。14世紀初頭には中国の景德鎮窯でその技法が完成していたと見られる。その後世界中へ広まり、日本では17世紀初頭に有田で焼かれたのが始まり。装飾の方法として、輪郭線などを描く「線描き（骨描き）」とその線の内側を塗りつぶす「濃み（だみ）」に大別され、両者は使用する筆も異なる。そのほかにも霧吹きのように呉須を吹き付けて文様を描く「吹墨（ふきずみ）」などの技法もある。白と藍のコントラストの清涼感が魅力。
鋳込（いこみ）
- 技法
ろくろを使わず、石膏で作った型に泥漿（でいしょう）を流し込み、石膏の吸水性を利用して器を成形する方法。圧力鋳込と排泥鋳込に分けられる。現在では量産品の陶磁器に普及している。