MUFG「KOGEI ARTISTS LEAGUE」開催決定
工芸トピックス VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2024.11.20 – 11.26
日本橋三越本店
東京都
2024.11.21 – 11.26
桃居
東京都
2024.11.23 – 11.28
柿傳ギャラリー
東京都
2024.11.23 – 12.1
八丁堀 とべとべくさ
山口県長門市深川湯本に約360年続く萩焼の窯元、坂倉新兵衛窯。かの由緒ある窯の後継者である若き作家が今、その才を開花させている。
坂倉正紘の手による本作は、その人柄を表すように、全体に優しい温かみを纏う。手に取った時の質感や、見込みや高台に表れた黒く煤けたような風合いには、土の味わい深さが遺憾なく発揮されている。坂倉氏の土への向き合い方は真摯そのもので、土づくりから自らの手で行ない、如何にして萩の土の魅力を引き出すかを常に追求している。
萩焼は、茶道の文化とともにその歴史を紡いできた。「萩の七化け」と言われるように、お茶を楽しむたびに景色が変化していくことも、萩の茶碗が持つ妙味だ。本作はこれから、使い手のもとでどのように育っていくだろうか。そんな想像を巡らすこともまた一興である。