光纏ウ 陶芸 工芸作家 樽田 裕史 産地 愛知県・瀬戸 発表年 2022年 サイズ Φ110 × H102 mm 素材 陶石 光に魅せられて 蛍手の技法をひたむきに追求することで、独自の青白磁作品を目指している瀬戸の作家、樽田裕史。一般には円形の透かし彫りを施す蛍手だが、樽田氏は線での表現にこだわり、その技を磨き続けている。 柔らかな形状の上を流れるように走る筋は、多くの光を取り込めるように限界まで広く切り取られている。薄い磁肌を損なわぬよう繊細かつ大胆に削りを入れる手技は修練の賜物だ。間隙を覆う透明釉を通してあふれる澄んだ光は、作品を手に取った人を自然と笑顔にする美しさを放っている。 雲の切れ間から広がる光に導かれるように、一心に歩む創作の道。その手で表現したいものは、美しい光なのかもしれない。 SHARE WITH