MUFG「KOGEI ARTISTS LEAGUE」開催決定
工芸トピックス VOL.30
展覧会情報やインタビューなど、工芸に関するさまざま情報を発信しています。
東京都
2024.11.20 – 11.26
日本橋三越本店
東京都
2024.11.21 – 11.26
桃居
東京都
2024.11.23 – 11.28
柿傳ギャラリー
東京都
2024.11.23 – 12.1
八丁堀 とべとべくさ
岡山県の備前市は、日本の六古窯の一つがあり、個人窯の多い陶芸の街として知られる。1972年、この地で初窯を手がけた陶芸家の小川秀藏さんがDAIKURAの始まりである。次男の弘藏さんが引き継ぎ、現在は親子二代で作陶を行う。両名の作品をより多くの方々に届けられるようにと、長男の代藏さんが2011年に備前焼の企画・販売店としてDAIKURAを設立。備前焼は、釉薬を用いず、良質の陶土と炎が出会って生み出される素朴な風合いをもつ焼き物だ。小川さん一家は、土作りから窯焚きまで、全ての作業を手作業で行うことで、より自然に寄り添うものづくりを心がけている。
備前の土には微細な気孔があり、通気性に優れている。また、水を長持ちさせる特質があり、花瓶や水甕などに適している。伝統的模様の一つには、稲藁を用いた「緋襷」という技法がある。窯変によって生み出される唯一無二の模様が、古くから人々を魅了し続けてきた。DAIKURAは、この緋襷模様をはじめとする伝統的な窯変を忠実に守り、素朴で味わい深い品を作り続けている。窯焚き用の薪も松にこだわり、土と炎そのものの表現を追求する。
DAIKURAは、備前焼の伝統工程を重んじながらも、新たな取り組みにも目を向けており、2016年には、スタイリッシュな形状のウォーターカラフェ「hiiro」を発表。ドイツの国際見本市「アンビエンテ」にも出品し、この新しい備前焼のスタイルが国内外から注目を集めている。