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アートで綴る和光歳時記

2024.12.12 – 12.25

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寺内信二

Shinji Terauchi

李荘窯当主 • 1962 –

美大にてデザインを学び、商社で営業の経験を積んだ後、有田焼窯元「李荘窯業所」に入社。現在は四代目当主として磁器の生産に携わる。初期伊万里に学び、時代に左右されない美しいかたちを有田焼の伝統と品質で表現した器が特徴。国内外のトップシェフとのコラボレーションを精力的に行なうなど窯元としての活動のほか、不定期に個人で作品を発表し、活躍の場を広げている。

活動拠点

佐賀県・有田

Webサイト

www.risogama.jp

メーカー

POINT OF VIEW

古の陶工たちが遺した陶片に宿る、人の温もり、手仕事の跡。それは、有田焼の原点であると同時に、目まぐるしく変化していく未来への道しるべでもある。寺内氏が信念を持って世に送り出す器には、日本人が受け継いできたものづくりの品格が、確かに映し出されている。

CRAFT ARTIST BIOGRAPHY

1962年: 佐賀県有田町生まれ
1985年: 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
1985年: (株)アイトー商品開発室入社
1988年: (有)李荘窯業所入社　古伊万里の研究・再現に入る
2015年: 第112回九州山口陶磁展（現：有田国際陶磁展）第1位・経済産業大臣賞受賞
その後毎年入賞

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李荘窯

陶芸

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INSIGHT

RESOURCE

白磁（はくじ）
- 総称
白色の粘土の素地に透明の釉薬をかけ、高温で還元焼成された白い磁器のこと。中国で発展し、日本では、1616年に有田の泉山で原料となるカオリンを含んだ陶石が発見されたことをきっかけに生産されるようになった。
有田焼（ありたやき）
- 総称
佐賀県有田町を中心に焼かれる磁器の総称。有田は、日本初の磁器の産地。その昔、伊万里港から出荷されていたために、「伊万里焼」とも呼ばれる。
染付（そめつけ）
- 技法
下絵付けの一つで、素焼きした素地に呉須で文様を描き、透明釉を施して焼成する技法。14世紀初頭には中国の景德鎮窯でその技法が完成していたと見られる。その後世界中へ広まり、日本では17世紀初頭に有田で焼かれたのが始まり。装飾の方法として、輪郭線などを描く「線描き（骨描き）」とその線の内側を塗りつぶす「濃み（だみ）」に大別され、両者は使用する筆も異なる。そのほかにも霧吹きのように呉須を吹き付けて文様を描く「吹墨（ふきずみ）」などの技法もある。白と藍のコントラストの清涼感が魅力。